内視鏡看護師は、国民の健康に対する意識が高まる中、内科や消化器科を専門とするクリニックや健診センターなどでの活躍が期待されています。こうした現場で看護師として働くには、内視鏡検査に関する専門的な知識を身に着けるのはもちろんのこと、採血や注射などの基本的なスキルをしっかりと習得しておく必要があります。また、若年者から高齢者まで様々な立場の患者が訪れる医療機関においては、健康相談に対応する機会が増えるため、働きながらコミュニケーション能力を鍛えることも大切です。医療機関によっては内視鏡看護師のスキルアップを目的として、様々なジャンルの研修を導入したり、業務マニュアルを用意したりするところもあります。
内視鏡看護師として将来を見据えてキャリアを積むには、勤務先で行われる研修を受けるだけでなく、外部で開かれる勉強会やセミナーに出席をすることも大切です。内視鏡検査未経験の場合は特に、クリニックや検診センターなどでお仕事を始めてから、内視鏡にまつわる業務をスムーズに担当できるまでに、ある程度の時間が掛かる傾向が見られます。そのため、内視鏡室で働きたい場合は、仕事に役立つスキルをしっかりと習得するために、継続的な教育制度を設けているところや、ベテランの看護師が多く在籍している医療機関を職場に選ぶことが肝心です。そのほか、内視鏡検査の機器を正しく使うためにも、分からないところがあればすぐに調べる、医師に質問するなど、積極的に学ぶ姿勢が大事です。